心理的安全性が確保できれば全てうまくいくというわけではありません。前述の調査結果のように、「いろいろな意見が出されると組織がまとまらなくなる」といった事象が出てくるのも事実です。 それでは、「心理的安全性」を高め、他に何が必要なのかを考えていきましょう。
リーダーシップが与える影響
「心理的安全性」という目に見えない状態は、自然発生的にできるものではなく、誰かがその触媒を担う必要があります。それこそがチームリーダーの役目であり、リーダーシップの発揮の仕方が心理的安全性に影響を与えていると考えられています。
リーダーシップにも様々なものがありますが、対人型や変革型リーダーシップに心理的安全性との相関関係があるといわれています。そして、リーダー自身はチーム内で、チームメンバーに興味を持ち、「信頼」されていなければならないということは、いうまでもありません。
2つが整ったあとの、成果を出すためのプロセス
「心理的安全性」と「リーダーシップ」が整ったら、心理的対人不安が解消され、遠慮なく会話できるコミュニケーション基盤ができているかを再確認します。そして、メンバー同士が相手の仕事の負荷や進捗を気にかけ、必要に応じて協力・支援する風土づくりを始めます。チームとしての目標が共有され、各自の役割分担が明確になっていることを確認した上で、仕事のやり方やルールが守れているかを互いに確認・フィードバックしていきます。 このプロセスを踏むことでチームの成果が生み出されていくのです。
つづく。
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