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心理的安全性とは

会社には、個人で貢献する仕事や、チームで貢献する仕事があります。Googleが2012年から約4年をかけて社内で行った実験「プロジェクト・アリストテレス」において、「チームの生産性・パフォーマンスを高める要因は、チーム内の信頼性と心理的安全性である」という結論を発表しました。
次は、チームの生産性を高め、最高の業績を収める要因についてみていきましょう。

心理的安全性とは
Googleは「チーム内の信頼性が最高の業績を収め、その信頼性はチームの心理的安全性から生まれる」ということを発見しました。
では、心理的安全性とは何でしょうか。それは、組織・チームの中で対人リスクを恐れず、思っていることを気兼ねなく発言し、話し合える状態を指します。言いたいことを率直に言える風土ともいえます。
その結果、メンバー皆が同じだけ発言する機会を持っているチームとなり、良いスパイラルが回っていくでしょう。

心理的安全性と責任の関係
心理的安全性と責任の関係をみてみると、心理的安全性が高い場合、責任・プレッシャーが高ければ「学習」、低ければ「快適」となります。一方、心理的安全性が低い場合、責任・プレッシャーが高ければ「不安」、低ければ「無関心」になるといわれています。
また、リクルートマネジメントソリューションズ社が2017年に行った心理的安全性の調査結果によると、「心理的安全性」の認知度は約25%程度で、そのうち約75%が必要・やや必要と感じていました。

RMS Message vol.48 特集1「組織の成果や学びにつながる心理的安全性のあり方」 24ページ参照)

心理的安全性が必要な理由としては、以下のような調査結果があります。

”心理的安全性が必要な理由について、自由記述で回答してもらったところ、 「業務上、情報共有が必要である」ほか、「多様な意見や活発な議論によって新しいものを生み出す必要がある」「早期にリスク情報を挙げてもらって大きなトラブルにつながるのを防ぐ」などが多かった。「意見を発言できないとストレスがたまる」「いろいろな意見が出されないと組織をまとめられない」「良い雰囲気づくり」「モチベーションの向上」といった業務上の必要性というよりは心情面に配慮した意見もある。
一方、必要ない理由としては「ネガティブな感情が出される」「いろいろな意見が出されると組織がまとまらなくなる」という意見が多かった。”
「自分の意見に対する、他人からの反対が怖い」「こんな意見を発言したら、周りから白い目で見られるのではないか」という不安が常につきまとっている状況です。

引用元:RMS Message vol.48 特集1「組織の成果や学びにつながる心理的安全性のあり方」24ページ

つづく。

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